現在位置: 厳選レストラントップ > 連載特集 > 【第10回】「凛林」 自然に寄り添った食事が健康を育む
本当に健康にいい料理ってどんなもの?
高島陽子。フランス、イギリス、タイなど海外での生活体験を活かし、フードアナリストとして活動。自宅ではマクロビオティックの料理教室を主宰。
林 僕の使命は、お客様が健康で、明るい食生活を送れるようにすること。たとえば好みを聞いて、食べられないものでも、あえて少しわからないように料理に入れてしまう。で、あとでタネ明かしをする。お客様も「ええ!?」と驚きながら、そこに笑いが生まれる。ちょっとしたことで、食べることがもっと楽しくなる気がします。
高島 私は日頃から、有機野菜や健康食材を集めて食べれば健康になれるわけではない、と感じていました。そんな折に、「凛林」で先生が「特別に健康を意識して無農薬の野菜などを使っているわけではない」とお話され、その通りだと納得しました。
林 最近、食事を気遣うというより、いいものだけを食べたいという志向がものすごく強いでしょう。
高島 ええ、ちょっと疑問に感じていたんです。先生には変なこだわりがないというか、特別な野菜を使うわけではなく、地元(鎌倉)の旬の野菜を使って、組み合わせや手のかけ方でおいしく体にいい料理を作っている。今、こだわった食材を取り寄せたり、オタクになっている人が多いじゃないですか。食べるというのは毎日のことですし、当たり前のことですから、特別なことをしなければ健康になれないなんて、逆に変じゃないかと。
旬を大切にし、自然に寄り添った料理をいただく
林訓美。「凛林」オーナーシェフ。医食同源の考えを生かした中国料理が評判。料理人だけでなくフードコンサルタントやアドバイザー、調理師学校の講師など幅広く活躍。
高島 食材の色がすごく鮮やかなのは、なぜですか?
林 それは、野菜をゆでたら氷水で冷やすからでしょう。最初、弟子たちは水道水でそのまま冷やそうとしたけれど、氷水の方が断然きれいに色が出るんです。特別大変なことはしていませんが、鎌倉までわざわざ足を伸ばしてくださるお客様に、料理でどう報いるかをいつも考えています。「目でもおいしい、体にいい、楽しい」という感覚は、すべておいしさにつながる気がします。
高島 なるほど、ちょっとした気遣いですが、そのひと手間が料理をぐんとおいしくしてくれるんですね。









